ピアノの演奏以外にも、童謡のイベント等も主催としてかかわっておられると思います。
 歌についての想いなどありましたら教えてください。

 最初に述べたように、私を音楽好きにしたのは幼少期の母や祖母が唄ってくれた童謡などです。
 大学時代はアルバイトで、職場合唱団の指導や指揮をしておりました。
 おかげで地元代表として東京へも行けたし、ほんとうに面白かったです。

 来福してすぐ「先生、歌はお好きですか?」と聞かれまして、合唱団の指揮者を任されました。
 これが楽しくてね。
 ただ、段々のめり込んでいくうちに仕事が増えてきて、辞めざるをえなかったです。
 歌の先生はおられたので、そこに踏み込むのはどうかとも思って辞めたんですが、
 今にして思うともっと続けていれば良かったかなと感じます(笑)
 指導していて、それまで不完全だったハーモニーが、ある時ふと完全になる瞬間があるんです。
 そこはほんとに嬉しい一瞬ですね。


 最後になりますが、先生の今後の活動や挑戦したい事を教えてください。

 やはり思い起こすと、良い成績を残すため音楽をやっているのではなく、
 音楽を通して人の心が動くのが面白くて音楽をやっていたと思います。
 出来れば、その機会はこれからも創っていきたいです。
 たった一度しかない命ですから、いろんな事を知って、いろんな事を体験したいですね。


《2018年4月。招聘したディーナ・ヨッフェと》

【2022.06.06 インタビュー】